人材不足と職場復帰

　少子高齢化で、これからどの企業も人材不足が大きな問題になってきます。そんな中、すでに人材不足が問題になっている業界として挙げられるのが、医療と福祉業界です。やりがいはあるものの夜勤があるなど体力的に大変で、休日も思うように取れないことから忙しいイメージがあるが問題としてあります。その他には、運送と流通業です。インターネットショッピングや宅配の需要が増えたこと、人員の供給が追い付いていないことが理由と言えるでしょう。また、流通は深夜もトラックを走らせるなど生活が不規則になりがちなので、労働環境が乱れることが問題としてあるようです。そして、建設業界も危険で汚く体力的にもきつい仕事なので若者に敬遠されやすく、技術を受け継ぐ人が育ちにくいことが問題視されています。
　そんな人材不足を解消させるための対策には、まず労働環境の改善が求められます。今までと同じことをしていては、改善されません。給与や休暇などの待遇を見直したり、個人のキャリアアップをサポートする制度を導入したり、福利厚生の充実などの環境づくりをしたりすることが重要です。さらに、人材不足の業務をデジタル化することで補ったり、中途採用や高齢者雇用を積極的に促進したりするのも良いでしょう。アウトソーシングすることで人を雇わない分コストを抑えながら、人手不足分の業務が補えます。外部委託で人員を補充したり、外国人労働者を採用したりなど、現状を変えるために労働環境に何かしらの対策をすることが欠かせません。